Unknown Space
Episode-7 Revival
エピソード7:復活

Chapter-01


Earth

時は西暦2202年…。
地球文明は銀河の彼方にまで広がり,次々と植民惑星が誕生していた。しかし,そんな人類の繁栄を脅かす危機が発生した。
未知の異星文明が放った惑星破壊兵器(プラネット・キラー)によって,植民惑星が次々と破壊されてしまったのだ。
彼らは地球文明に限らず,銀河に散在している様々な異星生命体を攻撃していたのだ。いったい,なぜそんなことを…。
地球連邦政府は情報を収集するとともに,地球への攻撃に備えて対策を練っていた。しかし,圧倒的に強力な異星の兵器を前に,これといった打開策を見い出せずにいた。
そんなとき,破壊された植民惑星から脱出した救助船の中の1隻が,避難民を乗せて地球にたどりついた。
その中には,今は亡き宇宙探査船UnknownMan号の乗組員たちも含まれていた。
しかし,そこにT.MORI船長の姿はなかった…。

エピソード6の続編となるエピソード7のスタートです。
昨年(2001年)は,アメリカを襲った同時多発テロ…そしてアフガニスタンでの報復戦争…などと,極めて緊迫した世界情勢となり,地球の未来について不安を抱かざるをえませんでした。
ただでさえ環境破壊など,いろいろなことでピンチに陥っている地球なのに…。
人類はいつまで無益な殺戮を繰り返すのでしょうか?
戦争のない未来はあるのでしょうか…?
というわけで,遥かな未来…宇宙を舞台にした《戦争》をテーマにCGストーリーを描いていきます。
「人間っていったい…」てなことを考えてもらえれば…と思っています。

エピソード6&7は,私の大好きなSF作家グレッグ・ベアの 「天空の劫火」 & 「天界の殺戮 」を参考にしています。
ストーリーは全く違ったものとなりますが,基本的なコンセプトにおいて類似している部分があるかもしれません。気になる方は,ぜひ原作を読んでみてください。

 【参考作品(Reference books)】
  「天空の劫火」 グレッグ・ベア 《早川書房》
  「The Forge of God」(1987) by Greg Bear
  「天界の殺戮」 グレッグ・ベア 《早川書房》

  「Anvil of Stars」(1992) by Greg Bear

DoGAで造った宇宙船をBryceにインポートしてレンダリングしました。背景の地球は,海の平面と雲の平面を重ねて表しています。

(2002/01/05)


Seto inland sea

眼下に懐かしき故郷の風景が見えてきた。
瀬戸の海は西暦2202年の今も美しい姿を見せてくれているようだ。
突き出ている部分が荘内半島だ。
左側には粟島が見えている。
基地のある七宝山は,荘内半島の付け根のあたりだ。

背景の地形は実在のものです。
正確な地形を表すために,国土地理院の数値地図のデータを利用しています。ま
ず,カシミールというフリーの景観作成ソフトに数値データを読み込み,レリーフ表示をさせました。
その画像をBryceの平面オブジェクトに貼り付け,海の部分だけくり抜いています。
海の部分は別のオブジェクトが見えています。
すべてのオブジェクトをBryceにインポートしてレンダリングしました。

(2002/01/09)


Base

救助船がUnknownMan号の基地に到着した。
この基地は,宇宙へ憧れを抱いていたT.MORI船長が,長い年月をかけてこつこつと建造した血と汗と涙の結晶だ。基地が完成して,すでに100年近く経過しているが,今も建設当初の威容を保ち続けている。
本来なら,UnknownMan号と共にT.MORI船長も帰還するはずだったが,探検の途中でプラネット・キラーによる殺戮に巻き込まれ,ここにその姿はない…。
しかし…。

基地の向こうには瀬戸内海が見えています。
海に突き出ている荘内半島は 「浦島太郎」 伝説の舞台となったところです。
玉手箱に由来する 《箱》 という地名や,煙が出たことに由来する 《紫雲出山》 など,さまざまな名残が見られます。
DoGAで造った宇宙船をBryceにインポートしてレンダリングしました。
七宝山基地は,エピソード1の制作時にShadeでモデリングしたものです。エピソード1の頃から全くデザインが変わっていません。
七宝山や荘内半島の地形は,エピソード1の制作時にBryceの地形エディタで作成したものです。
精度はイマイチですが,実在の地形を再現してあります。この地形を作ったのが,ちょうど昨年(2001年)の今頃でした…(なつかしい)。


(2002/01/07)

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