Unknown Space Episode-7 Revival エピソード7:復活 |
Chapter-02 |
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Brains room |
ここはブレイン・ルーム。 今から約130年前の2070年の夏。 T.MORI船長は死の直前に自らの生きた 《脳》 を取り出し,専用の生命維持システムに組み込んだ。このシステムは単に脳細胞を生かすだけではなく,コンピュータとリンクすることにより,肉体を持っている時と同じ精神作用を発揮できる。 用途に応じた様々なセンサーを接続すれば,五感を味わうことも可能なのだ。 このシステムは,七宝山宇宙船基地の地下深くに造られた頑強な部屋に設置されている。たとえ外部からの電力供給が遮断されても,独立したパワーユニットがあるため心配は無用だ。 T.MORI船長の脳が生きるブレイン・ルームには,もう一つ重要な機能が与えられている。 それは,T.MORI船長が3次元空間で自由に行動するための外部端末となる 《モバイル・ボディ》 を生み出すことだ。 モバイル・ボディは有機ロボット工学を駆使し,生身の人間と全く同じ機能を与えることが可能だ。ちなみに,この技術は医療などの様々な分野で活用されている。 T.MORI船長の場合は,脳そのものはブレイン・ルームから外に出ることはない。脳の情報(記憶・人格など)をモバイル・ボディの人工頭脳にダウンロードして機能させるのだ。この段階で,ブレイン・ルームの脳は 《マスター・ブレイン》,モバイル・ボディの脳は 《モバイル・ブレイン》 と区別される。 ただしモバイル・ボディが活動している間は,ブレイン・ルームはスリープモードに入り,脳の活動は休止する。必要に応じてモバイル・ブレインがブレイン・ルームにアクセスし,新しい情報をマスター・ブレインにアップロードするのだ。 これまでに何度も自らの手でモバイル・ボディのリニューアルやメモリーのアップロードを行ってきたが,モバイル・ボディを失った今回はそうはいかない。 実は,UnknownMan号と共に死を覚悟したT.MORI船長は,乗組員の一人にメモリー・ディスクを渡していたのだった。自らの復活を彼女に託したのだ。 T.MORI船長のメモリー・ディスクがドライブに挿入され,新たな肉体の生成が始まった。 ブレイン・ルームのオブジェクトは,エピソード1で登場したときに制作したものです。 部屋はShadeでモデリングしてBryceにインポートしました。 生命維持システムはBryceの基本オブジェクトを組み合わせて造りました。 今回の作品では,新たにコンソール・デスクを作成して配置しました。データを入力している人物はPoserです。 すべてのオブジェクトをBryceにインポートしてレンダリングしました。 (2002/01/07) |
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Mobile body 2202 |
メモリー・ディスクをアップロードした後,新しいモバイル・ボディを生成するためのプログラムが実行された。 数時間後…T.MORI船長の肉体が姿を見せ始めた。 しかし…様子が変だ…。 過去にモバイル・ボディを生成したときは,さわやかなブルーの光に包まれていたのに,どういうわけか今回は真っ赤な光に包まれているのだ。 さらに,ブレイン・ルームの機器に異常な電圧が流れたり,振動が起きるなど,かつてない不可思議な現象が見られた。 まさか…これは…T.MORI船長の怒りの思念の表れなのだろうか??? この作品のオブジェクトは,エピソード1のNo.08のデータをそのまま使用しています。構図も全く変更ありません。ただし,色彩が大きく変化しています。 ブルーを基調としていた配色を,赤を基調とした配色に変えました。 赤という色によって 《怒り》 の感情を表現しました。 (2002/01/08) |
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Scream of the stars |
ついにT.MORI船長が蘇えった。 最後にメモリー・ディスクを更新したのは,プラネット・キラーによって攻撃された惑星から乗組員たちが脱出する直前だった。したがって,UnknownMan号とともに最後を迎えた場面の記憶は残っていない。 しかし,どういうわけか心の奥から 《怒り》 の感情が沸き起こってくるのだった。 メモリー・ディスクの中に,T.MORI船長の怒りの思念が入ってしまったのかもしれない。 T.MORI船長は基地の屋上から夜空を見上げた。雲の合間から,星々が姿を見せている。 しかし,そこからはプラネット・キラーの恐怖に怯える星たちの悲鳴が聞こえてくる。こうしている今も,宇宙のどこかで惑星が破壊されているかもしれない…。 そう思うと,いてもたってもいられないT.MORI船長であった。 Bryceの空の下に,PoserのT.MORI船長をインポートしてレンダリングしました。 (2002/01/10) |
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