When tanna japonensis cry
(2011/08/19)

前ページの続きです。
そんなわけで高速道路上で立ち往生することになりました。
高知自動車道は大豊IC〜新宮ICの区間が通行止めになり,私の後方の数台の後から新しい車が来ることはありませんでした。
てことは,後続車のみなさんは大豊ICから降りて国道32号線経由で目的地に向かったのでしょうか?
高速道路上に閉じ込められた私たちはいったいいつまでここに…。

高速道路上で立ち往生

バッテリーやガソリンのことを考慮し,窓を開けて車のエンジンを切ります。
真夏の炎天下の高速道路上で立ち往生だなんて最悪の展開ですが,いくつかの幸運が重なりました。

 @ 時刻が夕方だった。
 A 雲が多かった。
 B 標高が高く気温が低かった。
 C 涼しい風が吹いていた。
 D トンネルの外だった。
 E 清流の上だった。 

おかげで暑さを感じることもなく,快適に過ごすことができました。

ひぐらしの鳴く頃に

ひぐらしの鳴く声と,谷間を吹きわたるさわやかな風が心地いいです。
清流の水音もかすかに聞こえてきます。
前後の車から乗っていた人たちが降りてきて周囲の風景を眺めています。
小さな子どもたちがキャーキャーと車の周りで走り回っています。
デジカメで記念撮影をしている家族もいます。
そして,橋の下をのぞき込んで清流の写真を撮影している怪しい男…(私です)。

いつしか太陽は山の向こうへ

ん…前方で何やら動きが…。
みんな慌てて車に乗り込み,エンジンをかけてスタンバイしています。
停止中の車列の最後尾に,黄色の高速道路パトロールカーが近づいてきました。
ようやく動き出しました。
事故処理が一段落したので,とりあえず高速道路上に閉じ込められている車を外に出すようです。
(通行止めは夜中まで継続)
笹ヶ峰トンネルを抜けた直後に事故現場が見えたのですが,バスが真っ黒焦げで骨組みだけというのを見てゾッとしました。
帰宅後にニュースを見て乗客が無事だったと知ってホッとしました。

結局,あの場所で【約2時間】過ごしたのでした…とほほ。




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